選手ブログ #43 伊藤彰悟『辛い経験が素敵な財産に。』

こんにちは。本日のブログを担当させていただきます岩教大サッカー部4年の伊藤彰悟です。大学最後の大会であるインカレを目前に控えている今、大学で負った2度の怪我によって感じたことを書かせていただきました。拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただけると幸いです。

 
 
 大学2年生の春、ちょうどコロナ禍が始まった頃。自粛期間が明け、「ようやく外でサッカーができる」そう意気込んだシーズン初めの紅白戦でした。その紅白戦で左膝の怪我を負い、診断結果は前十字靭帯断裂。「初めての大怪我」、「手術」、「全治8ヶ月」、涙も出てこないくらい現実を受け入れられませんでした。というより、受け入れませんでした。

しかし、私の周りには沢山の支えがありました。診断後には沢山の方々から連絡を頂き、グラウンドに行くと怪我をしていることを忘れるくらい笑わせてくれる最高のチームメイトがいました。チームメイトが楽しそうにサッカーしている姿をピッチ外から見ること、同期のみんなと4年間欠かさず続けてきた、練習前後でのたわいもない会話が本当に幸せでした。

私は沢山の支えにより、初めての手術を経て、リハビリを開始しました。「早く復帰したい」、「みんなと一緒にサッカーがしたい」、その為だけに毎日膝と向き合い、リハビリに励みました。徐々に膝は回復し、約8ヶ月の長い長いリハビリ期間を経て、ようやくピッチに戻ることができました。その時私は大学3年生になっていました。昨シーズンを丸1年過ごせていないという焦りもあって、早くトップコンディションに持っていくために毎日のトレーニングを必死に取り組みました。徐々にコンディションは上がっていったのですが、焦りすぎたのか復帰して2、3ヶ月で前回同様、左膝前十字靭帯を再断裂してしまいました。

「あの8ヶ月のリハビリは無駄だったのか」、「また手術、そしてリハビリ」、どん底に落とされたような気分でした。本当に悔しくて悔しくて仕方がなかった。
 

しかし、前回同様沢山の支えがあり、診断翌日には次の目標に向かって気持ちを切り替えることができました。手術まで思う存分ボールを蹴りました。そんなことしていいのかわからないけれど、おそらくだめですが、普通にだめなんですけど、シュート練習をしていました。

そして2度目の手術を終え、再びリハビリがスタート。この時、1回目の怪我とは違う心情でした。1回目は「自分のために」「復帰する」ことだけを目標にリハビリを行いました。しかし、2回目は自分のためにというより「支えてくれた方々のために」「復帰して自分の活躍を届けたい」そのような気持ちでリハビリに励みました。

札幌スポーツクリニック、通称「スポクリ」での徳丸先生の鬼トレーニング。3セットかと思いきや5セット、10回かと思いきや20回。相場を軽く超えてくるんです。だけど楽しかった。復帰させるために試行錯誤して組んでくれているトレーニングだと思うと、頑張れないはずがなかった。


 
そうして、また8ヶ月間のリハビリを経て、ピッチに戻ることができました。気づいたら私は最高学年になっていました。私にとっては2シーズン目のような感覚。しかし、後1年しかない。何なら1年もない。変な感覚でした。ですが、復帰後は焦らずにコツコツ、自分のできることを増やし続けました。
 
その結果、大臣杯、リーグ戦をピッチに立ち、優勝することができました。本当に嬉しかった。自分が出場して優勝したという喜びより、出場したくても出れなかった選手、怪我をしていてピッチに立てなかった選手、チーム全員で勝利を掴み、喜び合えたこと、沢山の方々に優勝を届けられたことが本当に嬉しかった。なぜならこうして自分がピッチに立てているのは周りの方々の支えがあってこそだからです。自分一人ではあり得ないことでした。本当にそう思います。

 
この2度の怪我は、サッカーがしたくてもできないすごく辛く苦しい経験でした。しかし、ネガティブな要素だけではなく、普段の日常から周りには沢山の支えがあり、素晴らしい空間と環境があるということに気づくことができました。今だから言えますけど、この2度の試練は自分を大きく成長させてくれた本当に良い経験であり、私の財産です。
 

最後に、普段からですが、この怪我によって沢山支えてくれた家族、力強い言葉をかけてくれたスタッフの方々、辛い時に励まし笑顔にさせてくれたチームメイト、どんなに辛い時も共に入院やリハビリをした仲間、気にかけて連絡をくださった方々、そして何よりも自分の膝に向き合ってリハビリトレーニングをして
頂いた徳丸先生をはじめ、札幌スポーツクリニックの先生方、負傷した際迅速に対応していただいたメディカル整骨院の先生方に本当に感謝しています。支えてくれた方々に自分が恩返しできる最後の機会がインカレです。自分を支えてくれた方々に少しでも勇気や元気を与えられるようなプレー、そして目に見える結果を届けられるように、最強のチームメイトと共に戦ってきたいと思います。

 長々とした文章でしたが、最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
今後とも岩教大サッカー部の応援、ご支援の程よろしくお願いします。

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