まず初めに、平素より岩教大サッカー部に関わる皆様の多大なるご尽力を賜り、様々なご支援に心より感謝申し上げます。皆様のご支援のおかげで私たち岩教大サッカー部は素晴らしい環境の中で日々過ごすことが出来ています。これらの事を組織全員が忘れる事なく、日々精進して参ります。
長くなりましたが今回のブログを担当させていただく栃木SCユース出身の3年目黒崎皓嗣です。
前回のブログでは『エンジェルナンバー』というテーマに沿った話をさせて頂きました。前回自分のブログを読んでくれた方々から様々な反応があったので、今回もみんなとは少し違う角度からブログを書いていこうと思います。
『逃げる』
この言葉を聞いて皆さんはどう思いますか?
この言葉に対して多くの人は良い印象を持っていないと思います。
それは「嫌なことから逃げるな」「辛いことから逃げるな」などの『してはいけないこと』の言葉として使われる事が多いからだと思います。
サッカーを含むスポーツは身体的な活動だけでなく、精神的な挑戦や感情の葛藤も伴います。プレー中やプレー以外の場面で誰しもが『逃げたい』という感情を一度は抱いた事があるのではないでしょうか。もしくは逃げた事が一度や二度あるかもしれません。
逃げたい、辞めたい、もう無理。こういった感情はスポーツをやっている人に限らず、何かに打ち込んでいる人、社会で働いている方々など様々な人が必ず抱くものだと思います。
そして私自身も逃げたいと思った事が勿論あります。そして実際に逃げた過去があります。
私は小学6年生の最後と高校1年生になるタイミングで大好きなサッカーから離れようとしました。
6年生の時は大怪我をして、栃木SCから声が掛かっていなければもうサッカーを辞めようと思っていました。そして高校1年生では栃木SCユースではなく、通っていた高校の総部員20人くらいのサッカー部でサッカーをする選択をしました。いざそこでプレーすると物足りなさを毎日感じていました。もっと上に行きたい、勝ちたいといった思いが心から込み上げ、日に日にそうした思いが強くなりました。本気のサッカーから逃げた自分に後悔し、もう一度栃木SCのエンブレムを背負ってプレーする選択をしました。栃木SCに戻れた事は決して当たり前な事ではないし、本気でサッカーを続けプロを目指している今がとても幸せである事を忘れてはいけないと思っています。
「上手くいかないから逃げたい」
「試合に出れないからやりたくない、逃げたい」
「怪我をしてプレー出来ないから逃げたい」
このような感情を抱いた事がある人は少なからずいるのではないでしょうか。
私はこのような逃げたいという気持ちを感じることは決して弱さではないと思います。むしろ誰もが感じる葛藤なのではないでしょうか。大切なのは、その逃げたいという感情とどう向き合い、それをどう克服するかだと思います。
私は現在怪我でプレーする事が出来ていません。そして岩教の中で怪我が多い選手の1人だと思います。ですが怪我をする度に怪我をした前よりもパワーアップしてピッチに戻ろう。そう思っています。
怪我をしてプレー出来ない事は仕方がないし辛い時期かもしれません。しかし他に出来ることは沢山あります。怪我をしているからこそ出来ることが山ほどあります。自分の身体を見つめ直せる最高の期間です。パワーアップ出来る最高の時間です。
6年生の時のような怪我から逃げる自分はもう何処にもいません。怪我をしたとしてもまたパワーアップして帰ってくればいい。そう思えるようになったのは「逃げたい」という感情から「逃げずに向き合った」結果だと思います。
逃げたいという感情はいくらでも抱いていい。
ただ、
『逃げたい』という感情から何を考えるか。
『逃げたい』自分と向き合えるか。
それが本当に大切なことであり、それが今後の自分の中の糧になると思います。
私はこれからも『逃げたい』時に『逃げずに』向き合い、挑戦し続けます。努力し続けます。
そして、チームの目標である全国ベスト8以上の成績を残せるように残りのシーズンを闘っていきます。そして最終的に目標であるプロの世界に行けるように頑張ります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。これからも岩教大サッカー部の応援をよろしくお願い致します。