本日、2024年第二回選手ブログ最終回を担当します、四年目の菅野紘希です。長くなりますが、最後まで読んでいただけると幸いです。
2021年
岩教大入学。コロナ禍。一周しかしない学生リーグ。初戦北翔0-1。最終節札大0-3。結果は3位。全力で、我武者羅に戦ったけど勝てなかった。勝てる気がしなかった。それでも何とか新人戦を勝ち進んでつかんだ全国。八戸学院大での勝利。専修大での圧倒的敗北。多くを学び、足りないものを理解した。
2022年
DENSOでの選抜活動。札大の選手の凄みを感じた。このままでは絶対に勝てないと思った。だから徳さんに相談してアップも変えた。そして札大戦での2-0の勝利。本当に嬉しかった。総理大臣杯決勝。大貴君、冠嗣君がコロナで欠場。自分が守らないと勝てない。思い詰めて始まった。悠人君が決めて3-0になった瞬間、勝ちを確信して、試合中に涙が零れた。そのまま全国へ。九州共立大に3-3PK勝利。福岡大に3-1勝利。岩教大初の全国での二勝。でも国士舘大には歯が立たなかった。帰ってきて後期がスタート。インカレの枠は一枠。迎えた最終節。先制された。けど内心面白いなって笑っていた自分がいた。後半開始早々PKを獲得。悠人君のPKは止められた。それでも面白かった。楽しかった。点が取れる自信があったから。そしたら何故かコーナーから、こぼれ担当の彰悟君が合わせて決めた。何回もチャンスがあって、逆にピンチもあった。けど後ろには鴨君がいた。前には悠人君がいた。真ん中には偉大な「キャプテン」がいた。自分たちを疑う要素が一つもなかった。そしたら途中から入ってきた颯汰が決めた。本当に面白かった。素晴らしい相手に素晴らしい内容で勝ち切った。その勢いのままインカレへ。IPUに2-1。続いて桐蔭横浜大。1-3で負けた。先制したけど目の前でオーバーヘッドを決められた。後半終了間際に相手をペナの前で倒してしまった。そのFKを決められて1-2。ラストプレーでコーナーから全員が上がったところにカウンターを受けて1-3。自分のせいで大好きな四年生を引退させた。
2023年
DENSOに行った。最下位。左膝を怪我した。今でも少し痛い時がある。当時は本当に痛くてどうしようもなかった。それでも練習を続けていた。練習も大体自分が考えてやっていた。無理をしていた。そしたら何もうまくいかなかった。サッカーが嫌いになった。やめようと思った。そう言った。それでもごまかしながら、周りにも引き止められながら、頑張って続けた。本当に感謝しかない。総理大臣杯決勝。その時の感情、感謝を皆に伝えた。パッションで戦おうとした。そしたら空回りしてレッドカードをもらった。けど誉将君がPKを止めて、PK戦になってなんとか勝った。全国は教育実習で出られなかった。この年、インカレは二枠だったから早々にインカレの出場が決まった。リーグ戦、総理大臣杯両方において、お互いにストレートの勝利はなかった。その中で優勝を決める最終節。先制され、チャンスも決められない展開が続いた。それでも晧嗣が決めて1-1になった。引き分けでも優勝が決まる中、多分皆少し守りに入った。ほぼラストプレー。勝ち越しされた。そのまま負けて準優勝。インカレも関西学院大に何もできず負けた。一年を通してふがいない、不完全燃焼のシーズンを過ごした。
2024年
キャプテンとしてシーズンを迎えることになった。色んなことをした。あっという間にDENSOが終わり、ざわ合宿を迎えて、関西遠征に入ろうとした。雰囲気もすごくよくて、レベルもすごく急激に上がったと感じた。だからこそ関西遠征では差が出た。あまりいい遠征ではなかった。だから四年生で話した。札大に勝ちたくて、先をどうしても見てしまって、厳しい、きついことを周りには言った。それでも、自分は本当にチームに対して自信が溢れていた。けど天皇杯では負けた。それでも前を向いて学生リーグが開幕した。初戦は北翔。何とか点を取ってくれて勝ち切った。前期札大戦。チームはここまで無失点。失点する気がしてなかった。負ける気がしなかった。PKで先制したけど、相手にうまく崩されて追いつかれて、コーナーから決められて負けた。またこの試合も守りに入った。多分皆が無意識に一点を守ろうとした。皆に溢れていた自信は少しずつここから見えづらくなったような気がしている。大臣杯も優勝した。もちろん嬉しかったけど、ホッとしたという印象のほうが強い。この試合を境に、実習を迎える三年生からほかの選手へ、試合のメンバーが変わった。失点が増えた。チームのバランスが少し失われた気がした。うまくいかない時間の方が多かった。けど常に修正しようと声をかけた。けどうまくいかなすぎる時間もあって、どうしたらいいかわからなくなり、声が出なくなる時間もあった。全国も終わって、実習も終わり始めて、怪我人もいるけど、また全員が同じスタートに立って競争が始まる。もう皆守るものはないし、負けたら終わりだし、そんな時間もない。だからみんなで守りに入らず、常に前を向いて、修正して、自信をもって相手に立ち向かって、相手を上回ろうとしてほしい。それが出来たら、またもう一度全員がチームに自信をもってプレーが出来ると思う。自信が溢れるチームはどんな状況になろうとも前向きに考えられる。二年前がそうだったから。
今年は、二年前の結果を超えるために、多くの努力をしてきた。
洸は「サッカーを楽しむこと」を、爽詩は「諦めずもがき続けること」を、真貴人は「粘り強く食らいつくこと」を、悠輔は「全力で戦うこと」を、颯汰は「引っ張っていくこと」を、将は「自分ができること」を、人樹は「超やること」を、仁郎は「思い切りプレーすること」を、舜理は「キツいことに飛び込むこと」を、郁弥は「走り続けること」を、修斗は「チャレンジすること」を、潤也は「一体感を作り上げること」を。四年生のしてきた今年の行動、言動、姿勢はどうだっただろうか。浮き沈みがありながらも、チームにどんな影響を与えていたのだろうか。
下級生へ
今まで本当に四年生についてきてくれてありがとう。四年生の取り組みや努力はどのように皆から見えていたでしょうか。四年生は信頼に足る人たちだったでしょうか。三年生は二年前の四年生も観ています。彼らを超えようと頑張ってきました。彼らと肩を並べられるくらいの存在になったでしょうか。今、三年生の力が必要です。本当に頼りにしています。特に皓嗣、風吹。皓嗣の力は多分誰よりも俺が知っています。二人が本当に力を発揮できる状態であれば、多くの相手に勝つことが出来ると信じています。
安部先生へ
「キャプテン」として適切な振る舞いが出来ていたでしょうか。先生から言われた馬鹿に近づけたでしょうか。この四年間、先生に対して文句を言うこともあったり、生意気な態度をとったりすることもありました。安部先生から教わった四年間で自分は成長できました。行動、言動、姿勢。どれをとっても安部先生には全く敵いません。二年前の先輩方と同じように、先生を胴上げしたいです。
残り一か月。
新人戦、Iリーグ、学生リーグ、全ての結果がこの一か月に集約されます。四年生の皆の今まで向き合ってきたサッカー人生、自分のサッカー人生は正しい方向に行っていたのだろうか。この一か月にそれが反映されるでしょう。四年間本当にたくさんのことがありました。いいこともあり、悪いこともあり、それでも成長することが出来ました。
― この一か月で誰がヒーローになるのか。自分たちの今までの取り組みは正解だったのか ―
この一か月が自分たちの答え合わせの時です。この答え合わせの結果は、シーズンが終わってからゆっくりと振り返りましょう。