卒業ブログ#11 金子真貴人 「This is Football」

サッカーは、僕にとってただのスポーツじゃない。知らない人でも、一緒にプレーすれば自然と仲良くなれる、一番手っ取り早いコミュニケーションの手段だった。この競技を通じて、小学校から大学まで、数えきれないほどの仲間に出会った。尊敬できるやつ、まじめなやつ、人のケツにかんちょうして指を骨折するやつ、ベンチプレスの台と僕の顔面をラップで巻くやつ(高校です)、常に屁をこいてるやつ、人のあらを探しまくってるやつ……。個性豊かで、気の合う最高の仲間たちだった。

そんな仲間たちと駆け抜けた 15 年間。大学では数々の悔しい経験をした。1 年目、パーマをかけた 3 週間後に 3mm の坊主になった。新人戦では健康観察フォーム未入力で 1 試合目を欠場。2 年目の総理大臣杯では腎臓損傷とコロナ感染に見舞われ、インカレでは 1 対 1の場面で敗れ、先輩たちを引退させてしまった。3 年目はインカレで関西学院大学のボランチにボールを奪われ、失点に絡んだ。4 年目のリーグ戦では、コーナーキックでマークを外し、札大に決勝点を決められた。どの瞬間も、チームに迷惑をかけたことが悔しくて仕方なかった。それでも最後の年、後輩たちをインカレに連れていくことができなかったと決まった瞬間、これまでとは違う感情が込み上げ、自然と涙がこぼれた。

練習は常に 100%でやってきた。でも、結果は残せなかった。この差は一体何なのか。練習の質か、戦術か、意識レベルか。何をすれば全国に行けたのか。そして、全国で勝てるチームになるためには何が必要なのか。選手同士の会話が多いチームか、目標に向かってがむしゃらに努力するチームか、サッカーについて深く考え、それを還元できる選手が多いチームか、ポジティブな声を掛け合えるチームか、本音を言い合えるチームか、互いに信頼し合えるチームか。

僕が思う勝てるチームは、失敗したときに「何が原因だったのか」「次にどうすればいいのか」を冷静に話し合い、素早く改善できるチームだと思う。これを、日常から繰り返し行う。イライラすることがあっても、自分の中でうまい具合にそしゃくし、冷静に対応しよう。僕みたいに、イライラして審判に当たらないように。これはプレー面だけではなく、日常生活にも通じることだと思う。そして、昨日の自分を更新し続けることこそが、勝てるチーム、常に成長できるチームを作るのだと思う。

でも、勝てるチームとは、みんなにとってどんなチームなのだろうか。こんなに書いているけど、考えれば考えるほど答えが見えなくなってくる。でも今、頑張っている後輩たちが、かなとを中心にみんなでその答えを見つけていってほしい。がんばれ。

最後に、安部先生、濱谷先生、越山先生、野村先生、とくさん、有山さん、とがわさん、山さん、本当にお世話になりました。4 月からは、教育者として、情熱を持って仕事をします!本当にありがとうございました!

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