パワーパートナーになるために
本日のブログを担当します。3年の松家大知です。拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただけると幸いです。
「この人がいたから頑張れた」「あの一言がなかったら折れていた」
これまでのサッカー人生で、そんな存在に何度も救われ、突き動かされてきました。私は、そうした存在を何と呼べばいいか分かりませんでしたが、菅野くんの卒業ブログを読んで、ようやく言葉が見つかりました。
『パワーパートナー』
今では、そう呼んでいます。仲間の存在が、どれだけ大きなエネルギーになるか。気づけば私のまわりには、たくさんのパワーパートナーがいます。そして、同時に思うのです。自分も誰かにとってのパワーパートナーでありたい、と。
現在、岩教大には自分を含めて6人のGPがいます。ポジション争いの中にあっても、私たちは仲間として、チームとして、支え合う関係を築いていると思います。
一つ上の先輩、だいきくん。 どんなときも常に熱心でその姿勢に、私は何度も助けられてきました。背中で語るだいきくんの存在は、ピッチ上でも、日々の練習でも、羅針盤のような存在です。
同期ののぶとけいたつ。 競い合い、認め合い、時に本気でぶつかりながらも、同じゴールを目指して並んで走ってきた仲間です。2人がいるから、練習にも試合にも、自然と気持ちが入る。そう思わせてくれる存在です。
一つ下のけんじゅとこうせい。 後輩とは思えないほど責任感が強く、前向きな姿勢を持つ2人。この2人は、プレーと行動でいつも安心感と刺激を与えてくれる存在です。最近は、チームが同じであるこうせいと過ごす時間が多くなりました。そんな中でいつも驚かされるのは、どれだけ雨が降っても、寒さが厳しくても、どんな状況でも常に私を鼓舞してくれること。ピッチに立っているのは自分なのに、背中を押されるたび一人ではないと感じます。
彼らがいるから、私はもっと成長したい、必ず試合に勝ちたいと思えるのです。
G Pチームだけではありません。共通の目標を持つ他のポジションの仲間たち、同期たち、日々の関わりの中で支えてくれる全ての人が、私のパワーパートナーです。
そしてもう一人、強く印象に残っている存在がいます。DENSOで共にプレーした、札幌大学の歩夢です。彼の試合中の声の量、質、熱量。サッカーに対する姿勢。一つ一つのプレーの技術。そして、私生活でも手を抜かないその姿。どれをとっても、自分にはまだまだ足りないものばかりで、心から尊敬できる選手でした。DENSOの期間中、常に高いモチベーションで練習や試合に臨めたのは、間違いなく彼の存在があったからです。
そんな仲間たちに囲まれて迎えた、今年最初の公式戦。天皇杯の準決勝。結果は0-3の完敗。GKとして3失点。みんなの代表として試合に出たのに、チームを勝たせることができなかった。その現実が突き刺さりました。「このままではいけない」 「今の自分のレベルでは、意味がない」 自分自身に、そう言い聞かせるしかありませんでした。
この敗戦を通して、もう一度見つめ直したのは、「チームが、もう一段階成長しないといけない」ということ。そしてそのためには、まず自分が変わらなければならないということ。

ちょうどその頃、菅野くんの卒業ブログを思い出しました。そこには、こんな言葉が綴られていました。
「何もかも当たり前ではない。お互いがパワーパートナーになるために、行動や言葉を考えることが大切。力の向きを間違えると、崩れるのは一瞬。」
この言葉に、自分の甘さを突きつけられた気がしました。いくら力があっても、その向きを間違えれば、チームの歯車は簡単に噛み合わなくなる。だからこそ、日々の行動や声かけ、プレー中の一瞬の判断まで、一つひとつに責任を持たなければいけない。自分のエネルギーを、正しい方向に使える選手でありたいと思いました。
サッカーの中で、自分に何ができるか。サッカーの外で、何をするべきか。それを問い続けながら、私はこれからも挑戦していきたい。挑戦して、たくさん失敗して、そこからまた成長して、成功するまでやり続ける。そうして、いつか自分も「この人がいたから」と言ってもらえるような存在になりたい。
ありがたいことに、私のまわりには、挑戦し合える仲間がたくさんいます。失敗をカバーし合えるチームがあります。だからこそ、もっともっとその環境を育てていきたい。そして、全員が自分の力を100%発揮できるチームで、これからのすべての試合に勝っていきたい。
どこまで行けるかは、まだわかりません。でも、今の仲間となら、限界を越えていける。 そう信じられる自分がいます。まずは、明日の朝練から。声の量、質、熱量、サッカーに対する姿勢、一つ一つのプレーの技術。目の前の一歩に全力を注ぐこと。その積み重ねこそが、自分を成長させ、チームの勝利に繋がると信じて。
最後まで読んでいただきありがとうございました。これからも岩教大サッカー部の応援よろしくお願いいたします!