2025第1回選手ブログ#32 松本大輝「この背中が、誰かの支えになるように」

本日のブログを担当させて頂きます。4年松本大輝です。拙い文章ではありますが最後まで読んでいただけると幸いです。

気づけば、もう大学4年生になりました。入学した日から今までの時間は、信じられないほど一瞬で過ぎていきました。だけど、この道のりは決して順風満帆ではなく、数えきれないほど悔しさや無力感と向き合ってきました。

この3年間、何度も、何度も、自分の弱さと向き合う時間がありました。中でも、昨年は間違いなく人生で一番苦しかったシーズンです。
関西遠征を経て、トップチームに上がることができた。その瞬間は嬉しかったし、やっと掴んだ、という気持ちでした。けれど、そこからが地獄のような日々でした。メンタルが少しずつ崩れていき、スタメンからベンチへ、そしてベンチ外へと落ちていった。Iリーグのスタメンになっても、次はベンチ。とにかく、何をやってもうまくいかない。自信なんてどんどん削られて、正直、サッカーを「楽しい」と思えなくなっていました。
僕は「シュートを止められる」そう自負していました。しかし、止められない。シュート練習ではたくさん決められる日々。次々とゴールに決められる。「打てば入る」と言われることもあった。悔しくて、情けなくて、自分の価値すら見失いそうになった。
Iリーグ決勝では、ピッチに立てなかった。何もできず、ただ仲間が戦って負けるのを見ているしかなかった。あの無力感、忘れられない。
「この1年、一体何をしていたのだろう」サボってない。練習で手を抜いたことは無かった。
思い出すのは、2年の新人戦。同学年で唯一ベンチ外だった。あのときの悔しさと重なった。一緒にピッチで戦えない。ただ、チームの外から眺めるだけ。そんな自分が本当に情けなかったです。
そんな中でも、先輩たちは声をかけてくれました。どれだけ救われたか分かりません。本当に嬉しかった。もっと頑張らなきゃ、そう思わせてくれました。
かんのくんとは同じ寮ということもあって、よく話をしました。自分が上手くいっていない時には励ましの声を、時には厳しい言葉もくれた。本気で向き合ってくれていることが伝わってきて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

まきとくんとはバイトで3年間一緒でした。何でもできて、教えるのも上手くて、人としても尊敬できる先輩です。「自分もこんな人になりたい」そう思わせてくれる存在でした。

去年の先輩たちは、本当にかっこよかった。
プレーだけじゃない。人間として、心から尊敬できる人たちだった。

僕は、その背中に少しでも近づけているのだろうか。あの時、先輩たちからもらった言葉や姿勢にどれだけ応えられているだろうか。そして今、僕自身が、後輩たちにとっての“何か”を見せられているのだろうか。そういう存在にならなければならないし、そのために、これまで以上に覚悟を持って努力しなければならない。僕がこのチームで過ごす時間は、もう限られている。だからこそ、一瞬一瞬を全力で生きて、あの背中に近づいていきたい。

そして、今年。僕は岩教Bのキャプテンを任されました。カテゴリーは一番下。でも、これはきっと、スタッフが僕にくれた“最後のチャンス”だと信じています。チームを引っ張る責任。試合に出て自分をアピールする使命。たくさんのシュートが飛んでくるだろう。それでいい。そのすべてを、自分のすべてで止めにいく。キャプテンとして、ただプレーするだけじゃない。
後輩たちに何か一つでも伝えられるように、見せられるように、自分が先頭に立って戦う。自分がもらった言葉や背中を、今度は誰かに渡す番だと思っています。
目指すのは、再びトップチームに戻ること。そして、同学年の仲間たちと、ピッチの上で心から喜び合うこと。その景色を、僕はまだ諦めていない。

最後に

この環境でサッカーができること。
大学に行かせてくれて、支えてくれる両親のおかげです。
本当にありがとう。
この1年、最後まで全力で走り抜けます。どうか応援よろしくお願いします。

地元の仲間たち。
限界の時にかけてくれる電話、何度救われたか分からない。
引退したら、絶対に卒業旅行、行こう。

そして、同学年のみんな。
最近は一緒に飲む機会も増えたね。
笑って泣いて、悩んで苦しんで、ここまで一緒に走ってきた。
ラスト1年。後悔のないように。
全員で、最高の形で締めくくろう。最後まで、共に戦おう。

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