本日のブログを担当します、4年美濃又叶翔です。
まず初めに日頃から岩教大サッカー部を応援してくださっている方々からのご支援とご協力に厚く御礼申し上げます。
奪還
今シーズン私たちが決めた目標である。リーグ優勝、天皇杯北海道代表、Iリーグ優勝、新人戦優勝、総理大臣杯優勝。すべてのタイトルをもぎ取り強い岩教大を取り戻す。これが今シーズンの目標だ。
いつからだろうか負けるのが当たり前になったのは。
天皇杯の本戦に出場しJのチームや関東の大学にも負けじと戦っていたかつての岩教。北海道リーグでも圧倒的な強さで連続優勝していた岩教。そんな岩教に憧れ、そこで活躍したいと思った。
1年生。
いざ入部してみるとトップチームの試合には当たり前に関われなかった。ふぶやこうしを見てずっと悔しかった。負けたくなかった。そんな思いで1年間ベストを尽くした。主戦場であったIリーグのBチームでは毎試合全てをかけてプレーした。「誰よりも点をとって誰よりもアシストをして誰よりも走って存在感を見せるんだ」と。ゴールもアシストもチーム内では確か1位だったかな。個人としては結果が着いてきてすごい楽しかった。Bチームとしても例年よりも良い結果で終えることが出来た。すると、後期にはトップチームにも少しは関わることができるようになって後期の学生リーグではほとんどの試合に途中出場出来た。限られた数十分であったが何か結果を残そうと頑張っていた。それがものすごく楽しかった。そうやってトップの試合に出場する機会が増えたものの、リーグ優勝を決めた試合も、全国大会で勝った試合もピッチに立ってはいなかった。
2.3年生。
スタメンに定着することは出来たがリーグ優勝もしたことがないし全国大会で勝ったこともない。スタメンで試合に出れていたことに満足していた自分がいたかもしれない。リーグ戦では札大にはなんか勝てなかったけどなんとなく他のチームには勝てたし、全国大会も経験したが全くやれないとは正直感じなかった。それも今考えると過信だったのだろうか。そうやってぬるま湯に浸かり続けていた。チームとしても2023年、2024年と2年連続でリーグ準優勝。全国大会では1勝するどころか去年はインカレにも出場できなかった。自分が主力として出ていた2年間はなにも成し遂げることが出来なかった。自分が試合に出始めてから負け始めた。これまでの自分は1つのピースとして試合に出れてただけであって責任感を持ってプレー出来ていなかったんだと思うし、ただただ先輩たちに助けられていただけだったんだと気付かされた。
負けるようになったのは自分が主力として試合に出るようになってからだった。
4年生。
今年、キャプテンを務めることとなった。今年は勝ちたいと強く思っていた。だからチームが始動して去年よりもこうしよう、ああしようと練習メニューも組んだ。走りは去年よりも早いタイム設定にしたし、走りの本数や頻度も増やした。4月になると新入生も入り、本格的に天皇杯に向けてチームを作っていくようになった。天皇杯まで1ヶ月を切っていた頃チームはとてもいい状態だとは言えなかった。「本気さが足りない」「基準が低い」「ピッチ内で喋ってるやつが居ない」毎試合後先生に言われ続けた。めちゃくちゃ悔しかった。でもその通りだった。
もっと良くしないといけない。そう思ってより一層厳しい雰囲気を作り出そうとした。それでもチームは良くなっていかない。分からなかった。なにをどうすれば良くなるのか分からなかった。そんな中で天皇杯1週間前に選手で試合後話し合った時、わじやこうせいがこの雰囲気でサッカーしてるの楽しくない。と言ってきた。その雰囲気を作ってるのは俺だった。チームに活気をもたらすことすら出来ていなかったことに気付かされた。
ゴールが決まってもみんなで喜ばずすぐに違う問題を話し合わなければならないと思ってただろうし、誰かがスーパーなシュートブロックやシュートストップをしても褒め称えず各々次のプレーに切り替える。俺がサッカー人生でいちばん楽しかった大学1年生の頃のサッカー部の雰囲気は今の俺たちに1ミリもなかった。天皇杯まで1週間しか無かったがその日から変わろうと頑張った。皆も変わろうとしてくれていた。それでも天皇杯は完敗だった。ただ、これで終わったわけではない。今シーズン掲げていた北海道5冠は新シーズンが始動してわずか4ヶ月で達成できないことが決まってしまったが、残り取れるタイトルは4つもある。もちろん皆頑張っている。チーム練習の他に筋トレを頑張ってる選手、自主練習に励んでいる選手も居る。だけど、毎日のチーム練習ではもっと追い込まないといけないし、もっと粘り強く守備をしないといけない、絶対にシュートを打たれてはいけない、もっと切り替えを早くしないといけない、もっと必死に点を決めようとしないといけない、もっと選手同士でああでもないこうでもないって言い合わないといけない、もっと1個1個のプレーの質を上げなければいけない、その中で全員がサッカーを楽しむために良いプレーがあったら全員で褒め合って喜ばなければならないと思う。確実に4月よりも良くなってきている。それは実感している。だけどまだまだやれる。もっともっと上を目指せる。だからみんな限界を決めつけずに目標に向かってどんどん成長していこう。
いつも言ってるけどまだまだ足りない。このままただプレーしていても残り4つのタイトルは取れない。一人一人が毎日の練習に120%の力を注ぐ。そこには一瞬の緩みも手を抜くことも許されない。そういう日々の積み重ねがシーズンを通しての俺たちの大きな成長に繋がる。リーグ開幕戦は難しい状況の中でもしっかりと全員で勝ちきることが出来た。これは全員自信を持っていいと思う。ただリーグ戦は始まったばかり。一喜一憂せずに残り14試合全て勝とう。必ずリーグ制覇しよう。そして総理大臣杯もIリーグも新人戦も全て取ろう。それぞれに与えられたポジションで全力を注いで強い岩教大を取り戻そう。シーズンの最後にみんなで最高だったと言える、そんなシーズンにしよう。全員で切磋琢磨しながらひとつになってワンチームで今年1年間挑み続けよう。

最後に同期のみんなへ。
残り7ヶ月。嫌なこともきついことも面倒くさがらずやろう。それをした上に成長があるし強さが出てくる思う。まだまだ出来る。頼られる先輩にみんななりたいんだったらもっと行動で示していこう。口だけじゃないってところ見せてやろう。残り7ヶ月なんて本当にあっという間なんだから。
俺はこの学年がほんとに大好きだし一緒に居てほんとに楽しい。だからこそ、この学年で勝ちたい。みんなで笑い合いたい。勝つために自分の身を削ってでもなにかに取り組んでそれで誰かがダメージ食らってもみんなで支え合う。最後には笑って終えることが出来る、そんな1年にしましょう。そしてシーズンの最後に同期14人で最高のお酒を飲んで何時間でも語り合いましょう。
私たち岩教大サッカー部は今年必ず北海道の王者を奪還します。そして、更なる高みを目指して新しい歴史を必ず作ります。日頃から応援してくださる岩教大サッカー部に関わる皆様、今シーズンも熱い応援よろしくお願いします。