2026卒業ブログ#2松本大輝「守れなかった日々が教えてくれたこと」

1年前のブログで、僕はこう書いた。
「自分がもらった言葉や背中を、今度は誰かに渡す番だと思っています。」
あのときの僕は、自信なんてなかった。ただ必死に立ち続けていただけだった。トップに上がって崩れた日々。止められないシュート。ベンチ外。Iリーグ決勝でピッチに立てなかった無力感。
何度も思った。
「自分は本当にこのチームに必要なのだろうか。」
守れない。止められない。勝てない。
ゴールキーパーとして、一番大事なものを守れない自分が、情けなくて仕方なかった。
それでも僕は、「背中を渡せる存在になりたい」と願った。
強いからじゃない。上手いからでもない。
崩れても、また立ち続ける姿だけは、嘘にしたくなかった。


あれから1年。
劇的にうまくいったわけではない。
すべてを止められるキーパーになれたわけでもない。
でも、確実に変わったことがある。
自分の弱さから目を逸らさなくなったこと。
失敗しても、価値を見失わなくなったこと。
どんな立場でも、立ち続ける覚悟を持てたこと。
岩教Bのキャプテンとして過ごした1年は、簡単な時間ではなかった。カテゴリーは一番下。それでも僕にとっては、逃げずに戦う最後のチャンスだった。
たくさんシュートが飛んできた。
何度も悔しい思いをした。
それでも去年のように、心まで崩れることはなかった。
なぜなら僕は、もう知っていたから。
守れなかった日々にも、意味があったことを。
トップで苦しんだ時間。
新人戦で同学年で唯一ベンチ外だった悔しさ。
何もできず試合を見つめていたあの日。
守れなかったからこそ、守りたいものの重さを知った。
勝てなかったからこそ、立ち続ける覚悟を知った。
あの時間が、今の自分をつくっている。
背中を渡せたかどうかは、正直わからない。
でも、逃げずに立つ姿だけは見せ続けたつもりだ。


後輩へ。
うまくいかない時間は、必ず意味を持つ。
自分の価値が分からなくなる日があっても、それでも立ってほしい。
守れなかった日々は、きっとあなたを強くする。
僕は完璧な背中ではなかったかもしれない。
でも、崩れても立つ姿だけは、見せ続けたつもりだ。


支えてくれた両親。
本気で向き合ってくれた先輩や同期。
声をかけ続けてくれた先生方。
体を支えてくださったトレーナーの方々。
活動を支えてくださったスポンサーの皆様。
本当にありがとうございました。
僕は一人では、何も守れなかった。
でも、支えられたからこそ、何度でもゴール前に立てた。
そしてこれから、僕は教員として新しい道を歩みます。
きっと、挑戦することを怖がる子どもや、自信を失いかける子どもに出会うでしょう。そのとき僕は、この4年間を思い出します。


守れなかった日々があったからこそ、誰かの不安に寄り添える。
立ち続ける意味を知っているからこそ、誰かの挑戦を支えられる。
ゴールを守る立場から、誰かの未来を支える立場へ。
あのとき願った「背中を渡す番」は、これからも続いていくのだと思います。
守れなかった日々が、僕に教えてくれた。
それは、立ち続けることの意味。
そして、誰かを支える覚悟。
4年間、本当にありがとうございました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次