今回のブログの最後を務めさせていただきます、4年の松家大知です。
流が今シーズンの振り返りを丁寧に書いてくれていると思うので、今回はシーズンを振り返りながら、今の自分の想いを綴ってみました。長い文章になりますが、最後まで読んでいただけると幸いです。
まず初めに、スポンサー企業の皆様、日頃より多大なるご支援をいただき、本当にありがとうございます。皆様のおかげで、私たちは素晴らしい環境の中でサッカーに打ち込むことができています。私たち4年生も、4年間にわたって支えていただきました。心より感謝申し上げます。
主将として、何を書くべきなのか。どんな想いを綴るべきなのか。気になっている人はいるのでしょうか。
札幌大学の保坂善里と岡本歩夢は、だいちのブログを毎回楽しみにしていると言ってくれます。自分自身も、みんなのブログを読むことが好きです。後輩たちがどんな想いを持っているのか、同期が何を書くのかが気になり、更新されるたびに読んでいます。
ブログを書くにあたって、最近よく考えるようになったことがあります。
それは、「ブログは何のために、なぜ始まったのか」ということです。自分が入学する前から続いている取り組みなので、明確な理由は分かりません。それでも、ブログというものが持つ価値を、最近になって実感するようになりました。
今シーズン、行き詰まったときには、縄田、田中、菅野、美濃又といったお世話になった歴代の主将たちのブログを改めて読み返すこともありました。
今、4年生になり、学生スタッフの立場も経験したからこそ、当時は理解できなかったことが、今になって理解できる。そんな内容もたくさんありました。
自分のブログにも、今の後輩たちに残せるメッセージがあると思います。
そして、その先に岩教大サッカー部へ入ってくる後輩たちにも、何かを残せるかもしれません。
少しでも力になれるかもしれないし、岩教大サッカー部に興味を持っている高校生が、このチームに入りたいと思うきっかけをつくれるかもしれません。
そう考えると、自分が今、何を考え、何を伝えるのかにも意味があるように思います。
だからこそ、今の自分にしか書けないことを、ここに残しておきたいと思います。
2025シーズンの締めくくりには、大掃除とバレー大会を行いました。
一年間お世話になった場所を、みんなで手分けして掃除しました。その後はバレー大会を行い、チーム全員でシーズンを締めくくりました。
これが正解だったのか、今でも分かりません。ただ、みんなで一年を締めくくる時間をつくれたことは、よかったと思っています。
そして、2026年1月15日、2026シーズンが始動しました。
3日間かけてミーティングを行い、2025シーズンの振り返りから、そもそも大学サッカーとは何か、そして2026シーズンをどのようなチームにしていくのかまで、みんなで話し合いました。
さまざまな意見があったと思いますが、みんなが真剣に向き合い、それぞれの考えを共有できたうえでシーズンを始動できたことは、よかったと感じています。
その後みんなに共有したのが、今シーズンのスローガン、ビジョン、ミッションです。
スローガン:『創緑 〜 Road to Victory 〜』
ビジョン:『一人一役、個性が輝き、自身の価値を発信する』
ミッション:『北海道サッカーの価値を高める存在』
「創緑」という言葉には、「総力」という意味に加え、自分たちの手で「緑」を創り上げていくという想いを込めています。
チームメイトだけでなく、スポンサー、地域の皆様、学校、家族、友人など、岩教大サッカー部に関わるすべての人の力を一つにすること。その総力によって、今年の岩教大サッカー部の緑を、より強く、深いものへと創り上げていきます。
そして、一人ひとりの個性や立場を尊重し合いながら、自分たちらしい「みどり色」を濃くしていくこと。このスローガンのもと、全員が覚悟を持って一年間戦っていこうと決めました。
では、なぜ「一人一役、個性が輝き、自身の価値を発信する」というビジョンを掲げたのか。
私たちは今、サッカー選手であると同時に、数年後には必ず社会に出て、一人の大人として生きていかなければなりません。プロを目指す選手も、そうではない選手も、その点は同じです。
厳しい社会の中で、今よりも輝くためにはどうすればいいのか。そして、岩教大サッカー部で輝くためにはどうすればいいのか。
それは、「自分自身の価値」を高め、それを発信できる人間になることだと考えました。
現状に満足するのではなく、自分の価値をもっと高めるために、この岩教大サッカー部で過ごす日々や経験、苦悩、仲間への想いなど、そのすべてを自分だけの「武器」に変えてほしいと思っています。
そして、その武器をどのように磨いていくのか。それが、ミッションである「北海道サッカーの価値を高める」という行動です。
全員が「北海道サッカーの価値を高める」という目的に向かって行動すれば、結果として自分自身の能力が磨かれ、個性が輝き、いずれ「自身の価値を発信する」というビジョンに到達できると信じています。
自分たちが成長することが、チームを強くし、北海道サッカーを熱くする。
そんな想いを込めて、みんなに共有しました。
2月になって体育館での練習にも慣れてきた頃、2度目のDENSOカップに参加することができました。DENSOカップで得た経験はもちろんですが、何より多くの仲間に出会えたことが、自分にとって大きな財産になりました。
各チームにはそれぞれの課題があり、各チームのリーダーたちと話す時間は、とても有意義なものでした。
北海道に帰ってきてから、株式会社高橋工務店様にスポンサーのご提案をさせていただきました。もともとアルバイト先のお客様としてお話しする機会があったのですが、今回、岩教大サッカー部へのご支援をお願いしたところ、快く応援したいと言ってくださいました。このとき、目の前でお話をさせていただいたからこそ、日頃どれほど多くの方々に支えられているのかを実感しました。
「岩教大サッカー部を応援している」「サポートしたい」と言っていただけると、その方々の想いも背負って頑張らなければならないと、改めて感じました。
一方で、この頃から自分にとって大きな試練が待っていました。
毎年、春にはざわ合宿があり、その後に関西遠征があります。
みんなでざわ合宿を乗り越え、関西遠征が始まる頃には、自分の中で壁にぶつかっていたと思います。
その壁とは、「自分自身に信念がなかったこと」です。
当時のチームでは、さまざまな意見が飛び交っていました。一つひとつの意見を大切にしたいと思う一方で、周りの顔色をうかがい、自分の意思で決断することができていませんでした。
決断するまでに時間がかかり、いわゆる「もじもじキャプテン」だったと思います。
そんな自分が、主将としてうまく立ち回れるはずもありません。今振り返ると、精神的にも不安定になっていたように思います。
なんとか関西遠征を終え、学生リーグの初戦に向けてチームづくりに取り組みました。
例年と比べてうまくいっているのか、それともうまくいっていないのか。当時の自分には、それを判断できるだけの知識も経験もありませんでした。だからこそ、とにかくがむしゃらに取り組んでいました。
学生リーグが始まり、勝ちを重ねていた一方で、北海道の大会では悔しい結果が続きました。
学生リーグ前期の札幌大学戦、北翔大学戦、そして総理大臣杯の北海道大会決勝である札幌大学戦。
この3試合を落とし、結果として、大臣杯で掲げていたタイトルを逃すことになりました。学生リーグのタイトルも先日行われた最終節の日に逃すことになりました。
個人的には前期の北翔大学戦に出場していたため、チームの力になれなかったことが非常に悔しかったです。
ただ、結果を悔しがるだけで終わってしまっては意味がありません。
なぜ、この3試合を落としてしまったのか。一人ひとりが自分自身で考え、反省し、改善し、次に生かしていくことが大切だと思います。
その姿勢が、来シーズンの岩教大サッカー部にもつながっていくはずです。
そして、今シーズンを振り返るうえで印象に残っているのが、総理大臣杯の立正大学戦です。自分たちにできることが何もなかったわけではありません。それでも、結果は0-6の大敗でした。
チームとしても個人としても、自分たちの実力を認識させられる試合だったと思います。
ほかの部員のブログにも書かれていましたが、全国大会で全国レベルを実感し、自分たちの基準を再認識できたことは、大きな意味があったと思います。
全国大会に出場して、そこで得た基準をもとに、自分たちに何が足りないのかを考える。そして、一人ひとりがさらに自分を磨いていく。
全国大会では結果を残すことももちろん大切です。しかし、それだけではなく、そこで得た経験によってチーム全体の基準が変わり、その後の日々の過ごし方が変わることも、今後の岩教大サッカー部にとって非常に大切だと思います。
全国の舞台を経験できたからこそ、そこで感じたことを今後のチームにどうつなげていくのか。その部分を大切にしてほしいと思います。
もう一つ、強く印象に残っているのが、10月11日のIリーグです。
この日は教育実習期間中でしたが、日曜日は授業がないため、部活に戻ることができました。
Iリーグのプレーオフに進むためには負けられない試合。岩教A対札大サテライトの一戦でした。
結果は敗戦。Iリーグ優勝への道が途絶えることになりました。
ただ、この日は、自分にとって非常に感慨深いものがありました。
実習期間中は、普段のようにみんなと一緒に練習することができていませんでした。そのため、試合当日は、いつもより客観的に試合を見ていたと思います。
そして、Aの敗戦後に見た岩教Bの試合。その姿勢は、いつもとは違って見えました。
目の前の試合に勝つために準備をし、全国大会があろうとなかろうと、岩教Bとしての最後の試合で集大成を見せようとしていました。
以前、IBの4年生に、こんなことを伝えたことがあります。
「一番下位に位置づけられるカテゴリーこそが、岩教を一番体現している。だから、一番熱くやれよ。」
そのときは、そうまと言い合いになったこともありました。
ただ、あの日の岩教Bは、アップの段階からその言葉を体現してくれていると、心の底から感じました。
試合前から感動して、みんなよりも先に泣いてしまったのはすみません。でも、こうした理由なので、納得してもらえたらと思います。結果がどうであれ、4年生は必死になってプレーしていたと思います。自分にとって、記憶に残る試合でした。
10月には、教育実習にも行きました。
3年生の頃に教育実習に行かない選択をしたため、4年生になった今、実習に行くことになっていました。
最初は、サッカー部を離れることに後悔がありました。しかし、実際に母校である札幌第一高校に行ってみると、生徒たちが本当にいい子たちで、明るく接してくれました。むしろ、生徒たちからもらった元気やエネルギーの方が大きかったように感じます。
今でも、教育実習に行ってよかったと思っています。お世話になった先生方にも、大変感謝しています。
実習の最終日が学生リーグの札幌大学戦と重なっていたため、最後の札大戦に同じピッチで立つことはできませんでした。
ただ、自分にできることはやろうと思い、人生で最後になるかもしれないモチベーション動画を作成しました。
正直、自分の中では過去最高の出来だったと思います。大学4年間で一番時間をかけて作成しました。
あわよくば、出場する4年生がゴールを決めて、試合に勝ってほしい。そんな想いで作っていました。
結果が分かったのは、最後のホームルームが始まる直前でした。
3-0で勝利。
得点者は、大住、下堀、輪島。
よくやってくれたと思いました。
はやととかつが「動画のおかげ」と言ってくれたときは、素直にうれしかったです。
少しでもチームの力になれたことが、本当によかったです。
自信作なので、下にリンクを貼っておきます。
そして、10月25日には学生リーグの最終節が行われました。
チームとしては勝利でシーズンを終えることができましたが、目標としていたインカレ出場への道は途絶えることとなりました。
入学してから、多くの先輩方や関係者の皆様にお世話になってきました。
だからこそ、どうしても結果で恩返しがしたい。そんな想いで臨んだ2026シーズンでした。
そして、自ら立候補して務めた主将という立場。
結果は、目標を達成することができませんでした。
ただ、今シーズンを通して、自分には収穫がたくさんありました。みんなにも、それぞれ収穫があったのではないでしょうか。
そんな今シーズン、個人的に「優勝」だったと思うものがあります。
それは、最終節の応援です。
90分間を通して、本気の声援を見せてもらいました。今シーズンの中で、一番心に響く応援でした。
北大の応援や、その次の試合で見た東海大の応援も素晴らしいものでした。
ただ、あのときのみんなが全力で応援しようとする姿勢、そして声が枯れても応援し続ける姿は素晴らしかったと思います。
応援の雰囲気は、その組織の文化や、互いの関係性を表す一つの指標だと本で読みました。
では、あのときの岩教大サッカー部がつくっていた雰囲気は、周囲にどう映っていたのでしょうか。
観ている人たちに感動を届けられたのでしょうか。
応援される組織になれていたのでしょうか。
客観的に自分たちを見てみると、いろいろなことが見えてくるように思います。
安部先生が見ている視点も、こうしたものなのではないかと感じることがありました。
岩教大サッカー部は、『特別な組織』です。
これは菅野くんのブログにも書かれていましたが、主将を経験して、より一層そう感じるようになりました。
カテゴリーに関係なく、全員で練習に取り組む毎日。
組織全体の円滑な運営のために管理や調整を行う総務局。
ミーティングで分析内容のフィードバックを行う分析局。
試合映像の管理やモチベーション動画の作成を行うビデオカメラ局。
練習メニューを考え、トレーニングに取り組むトレーニング局。
SNSやマーケティングに取り組む広報局。
GPSの管理やデータの出力を行うデータ局。
岩教大サッカー部では、選手全員が各局に所属し、サッカー以外の仕事にも取り組みます。
53人が所属する組織を運営するために、多くの仕事が選手たちに委ねられています。
もちろん、選手たちを信頼して任せてくれているということもあると思います。しかし、それだけではありません。
こうした取り組みによって選手たちの主体性が育まれ、人として成長できる環境がつくられているのだと思います。
藤原徳大(4年)のブログを読むと、より分かりやすいかもしれません。
そして、一人ひとりが成長することによって、組織全体の力を最大化し、目標達成に近づく仕組みができているとも感じています。
ここには、サッカーが上手いか下手かは関係ありません。
そんな環境の中で、北海道4冠を掲げ、全国大会に出場し、さらに勝とうとしている組織は、そう多くないと思います。
ただ、ここで忘れてはいけないことがあります。
今の岩教大サッカー部は、決して自分たちだけでつくり上げてきたものではありません。
これまで岩教大サッカー部を支えてくださったOBやスタッフ、関係者の方々。
強い岩教をつくり上げた越山先生。そして、その意思を受け継ぎ、さらにチームを創り上げている安部先生。
周りを見ながらチームを支えてくださる濱谷先生。
選手たちをサポートしながら、身近な相談相手にもなってくださる徳さん。
選手たちと近い距離で接してくださる十河さん。
年に数回の関わりながらも、強い印象を残していく山さん。
そして、日頃からご支援いただいているスポンサー企業の皆様。
今の岩教大サッカー部があるのは、これまでこの組織をつくり上げ、支えてくださった方々のおかげです。
まずは、自分たちがすでにつくり上げられた組織の中にいるということを自覚し、自らの言動に責任を持つことが大切だと思います。
もともとある環境に依存し、挑戦することなく、与えられたことを最低限のレベルでこなすだけでは意味がありません。
チームのために何も行動していないまま、組織に対して意見だけを述べても、その言葉に説得力は生まれません。
自分たちだけで築いているように錯覚しがちですが、謙虚な姿勢を忘れずにいてほしいと思います。
そのうえで、自分自身の価値を高め、それを発信できる人間になろうとすれば、岩教大サッカー部はさらに素晴らしいチームになっていくはずです。
当初、人の顔色をうかがって行動し、信念もなかった自分が、今ではこんなことを語れるようになりました。
ここまで物事について深く考えられるようになったのも、スタッフの方々のおかげです。
今になって、自分自身の成長を強く感じています。
何より、安部先生には本当に感謝しています。
時にはしっかり叱られ、時には褒めてくれ、時には道筋を示してくれます。助言を残してくれることもあれば、自分の考えや想いを聞いてくれることもあります。
自分にとって、モチベーターであり、自分のことを理解してくれる存在です。
安部先生をはじめ、スタッフの方々と関わる中で、岩教大サッカー部という組織について理解を深めることができました。そして、人として成長することもできました。
本当にありがとうございます。
ただ、それでもなお、自分には未熟なところがたくさんあります。
考えの浅さ、言葉遣い、人の動かし方など、まだまだ課題ばかりです。
サッカー選手としても、人としても、さらに成長できるよう精進していきます。
残り短い時間ではありますが、今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。
4年生へ
自分たちがやるべきことは、まだあります。
最後に、本当の「死にざま」を見せるときです。
全力でチャレンジする姿勢を、後輩たちに残しましょう。
人は、変わりたくない生き物です。
失敗をして嫌な思いをしたくないのであれば、新しいことに挑戦しなければいい。そうすれば、失敗することも少なくなるでしょう。
当たり前のことですが、それでは成長を望むこともできません。
これから後輩たちはさまざまな経験を積み、岩教大サッカー部を引っ張っていく存在になっていきます。
そして、必ず一歩踏み出さなければならないときがやってきます。
そのときには、勇気と覚悟が必要です。
そんな場面で、先輩の存在は大きな役割を果たすと思います。
印象に残っている先輩の姿と今の自分を重ね合わせることで、「自分もあと一歩踏み出してみたら、変わることができるかもしれない」と思えるようになるはずです。
それは、後輩たちに残せる大きな「ひと押し」です。
自分たちが残せるものは、優勝という結果だけではないと思います。
最後まで挑戦する姿。苦しい状況でも逃げずに向き合う姿。失敗を恐れず、一歩を踏み出す姿。
そんな姿を後輩たちに見せることも、自分たち4年生にできる大切な役割なのではないでしょうか。
自分たちが築いてきたものを、次の世代につないでいくために。
残された時間、最後まで全力でチャレンジしていきましょう。
そして、岩教大サッカー部の一員として、次の世代に何かを残して終わりましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。今後とも岩教大サッカー部のご支援ご声援のほどよろしくお願いいたします!








