選手ブログ#10 畠山洸『絶対的な存在になるために』

 本日の選手ブログを担当します札幌大谷高校出身、サッカー部2年の畠山洸です。今回は「岩教でサッカーをする理由」「これまでの歩みと今後の目標」について書いていきます。拙い文章ではありますが最後までお読みいただけると幸いです。

 まず私のサッカー人生は全国高校サッカー選手権で終わると思っていました。なぜなら高校入学当初から選手権の舞台で活躍することだけを目標にしていたからです。高校2年時までは順調でしたが、3年時は新型コロナウイルスの流行による大会の中止、度重なる怪我等により出場機会がほとんど得られませんでした。高校最後の大会である選手権が近づいてくると徐々に焦りを感じ、将来についても考えることが多くなりました。まずは進学先を決めようと様々な大学を調べ、岩教ではスポーツ指導の実践技術やコーチング論が学べると知り、幼少期からなんとなくスポーツに携わる仕事がしたいと思っていた私の進路が明確になりました。この段階ではサッカーを本気で続けるというよりも、これまで出会ってきた尊敬する指導者のように私も指導者・教育者として活躍するために入学したいと強く思っていました。その後コンディションも上がり、選手権予選決勝にスタメン出場して優勝することができた際は満足に似た達成感がありました(ここで引退していればサッカーを続けようとは思わなかったかもしれません…)。しかし全国大会初戦の4日ほど前に行われた山梨学院(その年の優勝校)との練習試合。この試合もスタメンで出場しましたが、緊張からか酷いプレーが続き即交代。スタメンを外されました。その後チームは初戦敗退、私は途中出場すらできず不完全燃焼で高校サッカーを終えました。最後のミーティングでは涙一つ出ず、ただ悔しい思いだけが残りました。その瞬間、私の目標は「岩教でこの景色を超える」ことに変わりました。

 岩教大サッカー部に入部して2年が経とうとしていますが、1年目はこれといった成果は残せませんでした。しかしIリーグや毎週水曜日の紅白戦など全選手が試合経験を積むことができる恵まれた環境のもと、腐ることなく自身を見つめ直すことができたと思います。2年目では学生リーグ開幕戦で初めてスタメン出場します。そこからチームも連勝していきますが、第6節を前に怪我が悪化してしまいチームを離れることになりました。この時感じたのは、私の代わりはたくさんいるということです。それだけ層の厚いチームであり、誰が出ても試合に勝てる状態になっていました。私は先輩方に助けてもらうばかりで何もできていなかったのではないか、絶対的な存在になるにはどうすればよいのか。そう考えている間にもチームは連勝を重ね、総理大臣杯も優勝、全国ベスト8と駆け上がっていきます。私は復帰してからもベンチを温めるばかりで出場したのは決勝戦の20分だけ。その後再開されたリーグ戦でも怪我人の代わりや出場停止選手の代わりなどの役割に変わり、新型コロナウイルス感染もあり調子も上がらずスタメンとベンチを繰り返すようになっていきました。結局、学生リーグのスタメン出場は16試合中9試合に留まりましたがチームは無敗優勝を成し遂げることができました。総理大臣杯では悔しさの方が大きかったですが、リーグ優勝の喜びは大きなものでした。しかしこの結果は先輩方や絶対的なレギュラーメンバーに助けてもらっただけという感情があったのも事実です。今シーズンはチームの好成績への嬉しさはもちろんありますが、個人の実力不足を実感し、「絶対的な選手」「スタメン出場」を強く意識したシーズンとなりました。

 最後に来シーズンの目標についてですが、個人としては絶対的な存在として試合に出場し続け、アシスト数や失点数、パス成功率など目に見える形でチームに貢献したいです。またチームとしては今年を超えることを目標にします。そのためには今年以上のチーム力が必要となるので、3年生になる私たちが中心となりチームを引っ張っていかなければなりません。普段の学校生活や練習でのワンプレーへのこだわり、岩教生として責任のある行動を心掛けて北海道サッカーの新たな歴史を作っていきます。

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

引き続き岩教大サッカー部の応援をよろしくお願いします。

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