選手ブログ#12 菅野紘希『札幌大学と仲間の存在』

 本日11/4のブログを担当します、二年目、コンサドーレ札幌U-18出身の菅野紘希です。拙い文章ではありますが、最後まで見ていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。

 私事ですが、先日誕生日を迎え、一つの節目となる二十歳の年を迎えました。サッカーだけに限らず、私生活の行動に責任感と岩教サッカー部としての自覚を持たなければならないと改めて感じています。そんな節目となる今年の一年は非常に色濃く、記憶と歴史に残るものであり、大きな成長を個人、チームともに感じられるものでした。対して、去年の一年間は、重要な試合にことごとく勝つことができず、トップチームとして全国に出場することができない残念な結果で終わりました。この点で、岩教に来たことに意味がないと感じさせられました。岩教サッカー部を選択した経緯としては、コロナ禍や怪我によって、大学選択に大きな支障が出てしまい、またいろいろな側面で話に折り合いがつかなかったことで、不本意な形でこの大学を選択しました。それでも北海道出身の選手として、また全国大会の出場機会が多いという観点で、大きな期待感を持ちながらこの岩教大に入学したことは間違いありませんでした。そんな中で、昨年の不甲斐ない一年間を過ごし、今年の一年に責任感と使命感を強く感じながら、新チームの始動を迎えました。

 昨年を不甲斐ない結果で過ごしながらも、約一年半という時間を岩教サッカー部で過ごし、今ではこの大学を選択してよかったと強く感じています。その理由の一つとして、札幌大学の存在があります。今年の三月に行われたDENSO CUPプレーオフに北海道選抜の一員として選んでいただきました。選抜の大半が札大の選手が占める中で、その選手たちに多くの刺激を与えられ、良い機会になりました。毎日のストレッチに一時間以上の時間を費やす選手、食事に気を使い、毎日自分の身体を管理し向き合う選手、またその選手同士の会話の中に高い意識を感じたとともに、今まで自分がしてきた私生活と岩教サッカー部の各選手の意識が、札大の選手たちと大きくかけ離れていると感じました。このままではまた札大に勝てないと感じ、昨年から行っていたトレーニングから、徳丸トレーナーとの相談の中でいくつかの変更を加えました。この変更に際して大きく関わってくださり、突然の無茶ぶりにも対応していただき、また今シーズンの試合の帯同に加えて、選手のケア、テーピング、リハビリ、そして常に向上心と熱意をもって選手に接していただき、このチームに大きな変化を与えたくださった徳丸さんには、本当に感謝しかありません。

 今シーズンを振り返るうえで、切り離せない試合は、札大と戦った三試合であることは明白で、すべての試合が厳しく、そして何より楽しいものでした。札大は常に自分に新たな成長と課題、そして自分のできることを新しく発見させてくれる唯一無二の相手です。この先二年間、各タイトルを懸けて切磋琢磨できること、また北海道選抜という恵まれた機会で共に戦えることを誇りに思うと同時に、ありがたい存在であると感じています。

 岩教を選んでよかった二つ目の理由として、仲間を見つけられたことです。今まで自分は誰かのためにプレーするといった感情になったことはあまりありませんでした。しかし、岩教サッカー部の環境の中での先輩、後輩が分け隔てなくつながる横の関係性が、自分にそんな感情を与えてくれました。試合に絡めなくても毎試合観戦してくれる選手や嫌な顔をせず当たり前のようにチームの仕事を遂行してくれる選手、多くの選手がサッカー部のために自分の時間を費やしています。そういった日々の積み重ねによって得られたチームとしての厚みが、今シーズンの結果として反映したのではないかと思います。得点時に、ベンチや観客席を飛び出し、ピッチ上の選手に飛びつき、感情的に抱き合う光景は、全国を探してもそうみられることのない異様な光景であることは間違いありません。このような雰囲気、チーム作りを続けてくれた四年生の選手たちをはじめ、安部先生、越山先生、濱谷先生など、岩教に携わってくださっている多くの方々に感謝するとともに、このような組織を私たち後輩が受け継いでいかなければならない責任感を感じています。

 

 最後に、私の今後の目標はプロになることです。今年のDENSO、総理大臣杯を経験し、その思いはより一層増しました。新人戦、インカレを残していますが、今年の自分のパフォーマンスには満足していて、今までの自分のプレーに加えて、幅を持たせることができたと思っています。この実りある一年を来年に活かし、自分の価値を証明することができるよう、日々努力を続けていきます。その結果、プロになるというものとして、小、中、高の各年代で過ごしたそれぞれのクラブに恩返しすることができれば良いなと感じています。

 

 長くなりましたが、来シーズンも継続して、ピッチ内外で存在感を示していかなければならない存在であると自覚しています。この一年間、キャプテンの縄田をはじめ、多くの四年生から学んだことを活かし、来シーズンの獲得することができるタイトルすべて獲りに行きます。最後に、これからも引き続き岩教サッカー部の応援をよろしくお願いいたします。

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